経営情報システム

中小企業診断士:2017年度経営情報システム(6-10)

【第6問】
業務処理には表計算ソフトウェアがよく利用されるが、プログラムを作成することによって、より効率的に業務を遂行できる場合がある。プログラム作成において変数を利用する際、データ型の定義が行われる。このデータ型の定義の仕方により、演算速度や演算誤差に影響を及ぼすことがある。
このデータ型定義に関する記述として、最も適切なものはどれか。

〔解答群〕

  1. 小数点付きデータについて、適切なデータ型を定義することによって、演算誤差を取り除くことができる。
  2. 数値を格納する変数のデータ型を定義すれば、進数による内部表現が区別され、演算の精度や速度にも影響が出る。
  3. データ型を定義した変数を配列宣言して利用する場合、そのデータの格納領域は外部記憶装置に確保される。
  4. 変数のデータ型を定義すれば、データ型ごとに変数名索引リストが作成されるので、演算速度の向上に役立つ。

 

【解答と解説】
解答:イ

 

解説

  1. 不適切です。小数点付きデータについて、適切なデータ型を定義することによって、演算の精度は向上します。しかしながら演算の誤差は取り除くことはできません。
  2. 正解です。数値を格納する変数のデータ型を定義することで、進数による内部表現が区別され、演算の精度や速度に影響します。
  3. 不適切です。データ型を定義した変数を配列宣言して利用する場合、そのデータの格納領域は主記憶装置に確保されます。
  4. 不適切です。変数のデータ型を定義しても、データ型ごとに変数名索引リストが作成されるわけではありません

 

 

 

 

 

【第7問】
Web コンテンツを多くのネット利用者に閲覧してもらうためには、検索サイトの仕組みを理解して利用することが重要である。
それに関する以下の文章の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

検索サイトは、インターネット上にある Web サイト内の情報をと呼ばれる仕組みで収集し、検索用のデータベースに登録する。
検索サイトに対して利用者からあるキーワードで検索要求が出された場合、検索サイトは、独自の によって求めた優先度をもとに、その上位から検索結果を表示している。
Web サイト運営者は、Web コンテンツの内容が検索結果の上位に表示されるような施策を行う必要があり、 対策と呼ばれる。これにはブラックハット対策と 対策がある。

〔解答群〕

  1. A:ガーベージ B:アルゴリズム C:SERP D:ホワイトハット
  2. A:クローラ B:アルゴリズム C:SEO D:ホワイトハット
  3. A:クローラ B:ハッシュ C:KGI D:ブルーハット
  4. A:スパイダー B:メトリクス C:SEM D:グレーハット

 

【解答と解説】
解答:イ

ポイント

クローラ
様々なWebサイトを自動的に巡回し、公開されている文書や画像などのデータを収集していくソフトウェアやシステム。目的に応じて収集するサイトの範囲やデータの種類、巡回頻度などは異なる。

ガベージコレクション
コンピュータプログラムの実行環境などが備える機能の一つで、実行中のプログラムが占有していたメモリ領域のうち不要になったものを自動的に解放し、空き領域として再利用できるようにするもの。

アルゴリズム
ある特定の問題を解く手順を、単純な計算や操作の組み合わせとして明確に定義したもの。数学の解法や計算手順なども含まれるが、ITの分野ではコンピュータにプログラムの形で与えて実行させることができるよう定式化された、処理手順の集合のことを指すことが多い。

SEO
サーチエンジンの検索結果のページの表示順の上位に自らのWebサイトが表示されるように工夫すること。また、そのための技術やサービス。

SERP
Web検索エンジンなどにおける、検索結果を表示したWebページ。利用者が入力フォームに検索したい単語やフレーズを記入して検索実行を指示すると即座に表示される。

ホワイトハットホワイトハットSEO
Google検索エンジンが推奨する検索ルール(アルゴリズム)に従い、自分のホームページブログ検索エンジンのランキング上位に表示させるために行うさまざまな検索エンジン最適化手法や技術のこと。

 

解説

ポイントの語句を知っていれば、下記のように空欄を埋めることができます。

検索サイトは、インターネット上にある Web サイト内の情報をA:クローラ と呼ばれる仕組みで収集し、検索用のデータベースに登録する。
検索サイトに対して利用者からあるキーワードで検索要求が出された場合、検索サイトは、独自の B:アルゴリズム によって求めた優先度をもとに、その上位から検索結果を表示している。
Web サイト運営者は、Web コンテンツの内容が検索結果の上位に表示されるような施策を行う必要があり、 C:SEO 対策と呼ばれる。これにはブラックハット対策と D:ホワイトハット 対策がある。

よって、正解の選択肢はイです。

 

 

 

 

 

【第8問】
自社の Web サイトを近年の開発技術や新しい考え方を用いて魅力的にすることができれば、さまざまな恩恵がもたらされる。
それに関する記述として、最も適切なものはどれか。

〔解答群〕

  1. AR(拡張現実)とは人工知能技術を指し、これを Web サイトに組み込むことができれば、顧客が Web サイトを通じて商品を購入する場合などの入力支援が可能となる。
  2. IoT とはモノのインターネットと呼ばれ、今後、インターネットは全てこの方式に変更されるので、既存の自社の Web サイトを変更しなくても顧客が自社商品をどのように使っているかをリアルタイムに把握できるようになる。
  3. MCN(マルチチャンネルネットワーク)とは、自社の Web サイトを介して外部の Web サイトにアクセスできる仕組みを指し、自社の Web サイトにゲートウェイの機能を持たせることができる。
  4. ウェアラブルデバイスとは身につけられるデバイスを指し、それを介して顧客の日々の生活、健康、スポーツなどに関わるデータを自社の Web サイトを経由してデータベースに蓄積できれば、顧客の行動分析をより緻密かつリアルタイムにできるようになる。

 

【解答と解説】
解答:エ

ポイント

AR
現実の環境から視覚や聴覚、触覚などの知覚に与えられる情報を、コンピュータによる処理で追加あるいは削減、変化させる技術の総称。

IoT
コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在する様々な物体(モノ)に通信機能を持たせ、インターネットに接続したり相互に通信することにより、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うこと。

MCN(マルチチャンネルネットワーク)
YouTubeのチャンネルを通して消費者生成メディアで芸能・広報活動をする動画投稿者(YouTuber)のタレントマネジメントおよびメディア制作・配信をサポートする組織の総称。

ウェアラブルコンピュータ(ウェアラブルデバイス)
小型の携帯型コンピュータの一種で、体に身につけて持ち運び、そのままの状態で使用できるもの。

e-words

 

解説

  1. 不適切です。AR(拡張現実)ではなくAI(人工知能)の説明になっています。
  2. 不適切です。今後、インターネットは全てIoT方式になるわけではありません。
  3. 不適切です。MCNはYouTubeのチャンネルを通して消費者生成メディアで芸能・広報活動をする動画投稿者(YouTuber)のタレントマネジメントおよびメディア制作・配信をサポートする組織の総称です。
  4. 正解です。ウェアラブルデバイスの説明として適切です。

 

 

 

 

 

【第9問】
業務処理のためには、多くの場合、データベースÔDBÖが利用される。DB をネットワーク環境下で利用する場合、さまざまな端末からトランザクション処理要求を受け付けるため、多くの負荷が集中することもある。このような状態の中でのDB の効率的な運用や障害対策などのための仕組みが用意されている。
そのような仕組みに関する記述として、最も適切なものはどれか。

〔解答群〕

  1. DB 運用中に表のデータ項目の追加・削除や新たな表追加が必要となり、DBの論理構造の再構築を行う場合は、SQL 文の REBUILD 命令において必要なパラメータを指示して実行する。
  2. DB の更新処理を行う場合は、ロックと呼ばれる排他制御が行われる。このロックをかける範囲をロック粒度と呼び、ロック粒度が大きいと排他制御のための処理のオーバヘッドが大きくなる。
  3. DB の障害回復には、バックアップファイルを利用するロールフォワードとデータ更新状況を記録したものを利用するロールバックの仕組みがある。
  4. クライアント端末から Web サーバを経由して DB サーバに対して更新作業を行う際、まず DB サーバに対して更新作業が可能かどうかを問い合わせることを2相のコミットメントと呼ぶ。

 

【解答と解説】
解答:ウ

ポイント

ロールバック
後退、巻き戻し、撤退、引き下げ、巻き返し、反撃などの意味を持つ英単語。情報システムの分野では、システム障害やデータの喪失、破損などが起きた際に、以前に正常に稼働していたある時点の状態に戻して復旧を試みることを指す。

ロールフォワード
トランザクションログに記録された処理を適用していき、コミット時の状態に戻すこの作業のこと。

 

解説

  1. 不適切です。DB 運用中に表のデータ項目の追加・削除や新たな表追加を行う場合は、データ定義言語である「CREATE TABLE」や「ALTER TABLE」を用います。
  2. 不適切です。ロック粒度が大きいとロックをかける範囲が広がるため、ロック数は減ることになり、 オーバーヘッドは減少します。
  3. 正解です。ロールフォワードとロールバックの適切な説明です。
  4. 不適切です。2相のコミットメントは複数のデータベースに対してデータの整合を取るための方法です。

 

 

 

 

 

【第10問】
下表は、ある日の東京、大阪、名古屋、九州の各支店の菓子AからEの売上表である。
この表に適用した SQL 文とその結果を示したものの組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔解答群〕

  1. 【SQL 文】
    SELECT 商品名 FROM 菓子売上
    WHERE 東京支店 >= 3500 and 大阪支店 >= 3500 or 名古屋支店 >= 3500 and 九州支店 >= 3500
    【結果】
    菓子C,菓子D,菓子E
  2. 【SQL 文】
    SELECT 商品名 FROM 菓子売上
    WHERE 東京支店 > 2500 and 大阪支店 > 2500 and 名古屋支店 >= 2500 and 九州支店 > 2500
    【結果】
    菓子D
  3. 【SQL 文】
    SELECT 商品名 FROM 菓子売上
    WHERE 東京支店 > 3500 and (大阪支店 > 3500 or 名古屋支店 > 3500) and 九州支店 > 3500
    【結果】
    菓子A,菓子B,菓子E
  4. 【SQL 文】
    SELECT 商品名 FROM 菓子売上
    WHERE 東京支店+大阪支店+名古屋支店+九州支店 >= 14000
    【結果】
    菓子D

 

【解答と解説】
解答:ア

ポイント

SELECT 列名 :取り出したい列を指定
FROM 表名(テーブル名) :読み取る元となる表(テーブル)を指定
WHERE 条件式 :出力したい条件を指定

 

解説

  1. 正解です。説明にあるSQL 文の結果は菓子C,菓子D,菓子Eです。
  2. 不適切です。説明にあるSQL 文の結果は菓子C,菓子Dです。
  3. 不適切です。説明にあるSQL 文の結果はなしです。
  4. 不適切です。説明にあるSQL 文の結果は菓子B,菓子Dです。

 

 

 

 

 

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