経営情報システム

中小企業診断士:2017年度経営情報システム(11-15)

【第11問】
インターネットを利用している事業所で、ネットワークに接続された端末や周辺機器の設置場所変更や増設を行おうとする場合、そのために使用するネットワーク機器の選定や各種設定作業が必要となる。
このような場合のネットワーク管理に関する以下の文章の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

事業所においてインターネット接続を行い、グローバル IP アドレスをプライベート IP アドレスに変換して運用する場合は、IP アドレスと を用いて変換する 機能を持つルータを設置すればよい。
PC 設置場所の変更への対応やタブレットなどの利用を考慮する場合、それらの機器が自社の LAN に接続された時のみ、空いているプライベート IP アドレスを使用する 機能を利用するようにルータを設定することで、IP アドレスの使用数の節約が図れる。
事業所内の有線LANに接続する端末や周辺機器を増やしたい場合、 を使用して通信相手を識別するスイッチングハブをカスケード接続すれば通信トラフィックを軽減できる。

 

〔解答群〕

  1. A:MAC アドレス B:NAPT
    C:DMZ D:ルーティングテーブル
  2. A:サブネットマスク B:DNS
    C:DMZ D:ポート番号
  3. A:ポート番号 B:NAPT
    C:DHCP D:MAC アドレス
  4. A:ポート番号 B:PPPoE
    C:IP ルーティング D:ルーティングテーブル

 

【解答と解説】
解答:ウ

ポイント

ポート番号
インターネットで標準的に用いられるプロトコル(通信規約)であるTCP/IPにおいて、同じコンピュータ内で動作する複数のソフトウェアのどれが通信するかを指定するための番号。単に「ポート」と略されることもある。

MACアドレス
通信ネットワーク上で各通信主体を一意に識別するために物理的に割り当てられた、48ビットの識別番号。リンク層(データリンク層)の通信規約(プロトコル)である。

サブネットマスク
IPアドレスの先頭から何ビットをネットワークアドレスに使用するかを定義する32ビットの数値。

NAPT
LANとインターネットなど2つのTCP/IPネットワークの境界にあるルータやゲートウェイが、双方のIPアドレスとポート番号を自動的に変換してデータを中継する技術。内部ネットワークからインターネットへ透過的にアクセスできるようになる。

DNS
インターネットなどのTCP/IPネットワーク上でドメイン名やホスト名とIPアドレスの対応関係を管理するシステム。企業などの組織内ネットワークの内部でのみ運用されるドメイン名を管理するシステムも存在するが、一般的にはインターネット上のドメイン名を管理するシステムを指す。

DHCP
インターネットなどのネットワークに一時的に接続するコンピュータに、IPアドレスなど必要な情報を自動的に割り当てるプロトコル。ネットワーク設定を手動で行わなくてもすぐに適切な設定で接続することができ、ネットワークの設定に詳しくないユーザでも簡単に接続できる。また、ネットワーク管理者は多くのクライアントを容易に一元管理することができる。

DMZ
インターネットなどに接続されたネットワークで、ファイアウォールなどの機器を用いて外部と内部の両ネットワークの中間に設けられたネットワーク領域のこと。

e-words引用

 

解説

ポイントで示した語句を理解していると下記のように空欄を埋めることができます。

事業所においてインターネット接続を行い、グローバル IP アドレスをプライベート IP アドレスに変換して運用する場合は、IP アドレスと A:ポート番号 を用いて変換する B:NAPT 機能を持つルータを設置すればよい。
PC 設置場所の変更への対応やタブレットなどの利用を考慮する場合、それらの機器が自社の LAN に接続された時のみ、空いているプライベート IP アドレスを使用する C:DHCP  機能を利用するようにルータを設定することで、IP アドレスの使用数の節約が図れる。
事業所内の有線LANに接続する端末や周辺機器を増やしたい場合、 D:MAC アドレス を使用して通信相手を識別するスイッチングハブをカスケード接続すれば通信トラフィックを軽減できる。

よって、正解の選択肢はウです。

  1. 不適切です。
  2. 不適切です。
  3. 正解です。
  4. 不適切です。

 

 

 

 

 

【第12問】
スマートフォンやタブレットなどは、ネットワークに接続して利用することを前提としている。
こうした端末のネットワーク利用に関する記述として、最も適切なものはどれか。

〔解答群〕

  1. LTE とは、プラチナバンドを周波数帯域として使うモバイル通信規格を指す。
  2. SIM フリー端末とは、SIM カードがなくても多様な通信ができる端末を指す。
  3. データローミングとは、端末利用者が、契約している移動体通信事業者と提携している他の移動体通信事業者の提供するサービスを利用できる機能を指す。
  4. モバイルネットワークオペレータとは、ネットワーク接続に不慣れな利用者に対してサポートを行う事業者を指す。

 

【解答と解説】
解答:ウ

ポイント

LTE
携帯電話・移動体データ通信の技術規格の一つで、3G(第3世代)の技術を高度化し、音声通話のデータへの統合やデータ通信の高速化を図ったもの。

データローミング
携帯電話網による提供される移動体データ通信サービスを、その事業者のサービス範囲外でも提携事業者の設備を利用して受けられるようにすることや、そのようなサービスのこと。

MNO
自社で通信回線網や無線基地局、無線局免許などを所有・運用し、消費者や企業などに移動体通信(携帯電話)サービスを提供する事業者のこと。

e-words引用

 

解説

  1. 不適切です。通信規格のLTEに対し、プラチナバンドは電波の周波数帯域 (700MHz-900MHz帯)のことです。プラチナバンドのLTEは、「つながりやすい」「速い」の両方のいい部分を生かすことができますが、プラチナバンドを使わないLTEも存在します。
  2. 不適切です。SIMフリー端末は特定の通信会社のSIMカードに縛られず、様々な通信会社が提供するSIMカードを挿入して使用することができる端末です。
  3. 正解です。データローミングに対する適切な説明です。
  4. 不適切です。モバイルネットワークオペレータは自社で通信回線網や無線基地局、無線局免許などを所有・運用し、消費者や企業などに移動体通信(携帯電話)サービスを提供する事業者のことです。

 

 

 

 

 

【第13問】
業務に利用するコンピュータシステムが、その機能や性能を安定して維持できるかどうかを評価する項目として RASIS が知られている。
これらの項目に関連する以下の文章の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
コンピュータシステムの信頼性は、稼働時間に基づいた A で評価することができ、この値が大きいほど信頼性は高い。
コンピュータシステムの保守性は、修理時間に基づいた B で評価することができ、この値が小さいほど保守が良好に行われている。
障害が発生しないようにコンピュータシステムの点検や予防措置を講ずることは C とDを高める。また、システムを二重化することは、個々の機器の C を変えることはできないがシステムの D を高めることはできる。

〔解答群〕

  1. A:MTBF B:MTTR
    C:信頼性 D:可用性
  2. A:MTBF/(MTBF+MTTR) B:MTBF
    C:安全性 D:可用性
  3. A:MTBF/(MTBF+MTTR) B:MTTR
    C:信頼性 D:保全性
  4. A:MTTR B:MTBF/(MTBF+MTTR)
    C:安全性 D:保全性

 

【解答と解説】
解答:ア

ポイント

MTBF
機器やシステムなどの信頼性を表す指標の一つで、稼働を開始(あるいは修理後に再開)してから次に故障するまでの平均稼働時間。

MTTR
機器やシステムなどの信頼性を表す指標の一つで、故障などで停止した際に、復旧にかかる時間の平均。

信頼性
一定の条件下で安定して期待された役割を果たすことができる能力。機械やシステムの場合は故障など能力の発揮を妨げる事象の起こりにくさ。

可用性
システムなどが使用できる状態を維持し続ける能力。利用者などから見て、必要なときに使用可能な状態が継続されている度合いを表したもの。

RASIS
コンピュータシステムに関する評価指標の一つで、「信頼性」「可用性」「保守性」「保全性」「安全性」の5項目をアクロニム(頭文字語)によって表現したもの

  • 信頼性:故障しにくいこと
  • 可用性:高い稼働率を維持できること
    (稼働率=MTBF ÷ (MTBF + MTTR))
  • 保守性:障害が発生した場合に迅速に復旧できること
  • 保全性:データが矛盾を起こさずに一貫性を保っていること
  • 安全性:機密性が高く、不正アクセスがなされにくいこと

e-words引用

 

解説

信頼性に関する指標で値が大きいほど信頼性が高いことを示すのはA:MTBFです。

信頼性に関する指標で値が小さいほど信頼性が高いことを示すのはB:MTTRです。

システムの二重化によって個々の機器の信頼性(MTBF)は変わりません。よって、C:信頼性が入ります。

システムを二重化により、個々の機器の信頼性を変えることはできませんが、システム全体の可用性を高めることができます。よって、D:可用性が入ります。

よって、正解の選択肢はアです。

 

 

 

 

 

【第14問】
IT の進化に伴い、大量かつ多様なデジタルデータを高速で処理し、分析結果を企業経営に生かせるようになってきた。そこには、日々の業務で発生するトランザクションデータ、e メールや交流サイトでやりとりされる Web 上のデータ、デジタル機器から発信される IoT 関連データなどが含まれる。
これらのデジタルデータの処理に関する記述として、最も適切なものはどれか。

〔解答群〕

  1. センサーの小型化と低価格化が IoT の普及を促進している。センサーには、地磁気を測定するジャイロセンサー、加速度を測定する電子コンパスなどさまざまなものがあり、それらを組み合わせた新しいサービスが実現化されている。
  2. 大容量のデータ処理を高速化するため、ハードディスクの読み書きを避けてメモリ上で処理を完結する技術がある。これをストリームデータ処理という。
  3. データベースに保管された大容量のデータを処理するために、サーバを増設して負荷を分散化させる方法を複合イベント処理という。
  4. 日本語テキストの分析では、意味を持つ最小の言語単位にテキストを分け、品詞を判別することが必要になる。テキストのデータ分析に先立つこのような事前処理を形態素解析という。

 

【解答と解説】
解答:エ

ポイント

ストリーム
小川、流れ、連続などの意味を持つ英単語で、ITの分野では連続したデータの流れや、データの送受信や処理を連続的に行うことなどを意味する。

複合イベント処理
刻々と発生する膨大なデータをリアルタイムで処理し、有用なデータのみを解析する技術の総称。

形態素解析
自然言語で書かれた文を言語上の最小単位である形態素に分割し、それぞれの品詞や変化などを割り出すこと。ITの分野ではコンピュータによる自然言語処理の一つとして、かな漢字変換や全文検索、機械翻訳などで用いられる。

大塚商会e-words引用

 

解説

  1. 不適切です。地磁気を測定するのは電子コンパスで、加速度を測定するのは加速度センサーです。
  2. 不適切です。説明がインメモリデータのものになっています。
  3. 不適切です。説明がレプリケーションものになっています。
  4. 正解です。形態素解析に関する適切な説明です。

 

 

 

 

 

【第15問】
企業や社会で、インターネットを介して、さまざまな形でデジタルデータの利活用が進んでいる。
それに関する記述として、最も適切なものはどれか。

 

〔解答群〕

  1. M2M とは、人同士がよりスムースにインターネットを介してつながることを意味する言葉であり、SNS の基本とされている。
  2. インダストリー 4.0 とは、米国政府が 2012 年に発表した、情報技術を活用し生産性の向上やコストの削減を支援する取り組みを指す。
  3. オープンソースとは、インターネットの双方向性を活用するデータ利用のことで、行政への市民参加を促進するための情報公開・意見収集の手段である。
  4. 行政データのオープンデータ化とは、行政組織で収集されてきたデータを広く社会に公開し民間で利活用できるようにすることを指す。

 

【解答と解説】
解答:エ

ポイント

M2M
機械と機械が通信ネットワークを介して互いに情報をやり取りすることにより、自律的に高度な制御や動作を行うこと。

インダストリー4.0(第4次産業革命)
ドイツ政府が同国内の産官学連携体制を整え、主導し、進めている国家プロジェクトです。

オープンソース
人間が理解しやすいプログラミング言語で書かれたコンピュータプログラムであるソースコードを広く一般に公開し、誰でも自由に扱ってよいとする考え方。

オープンデータ
国、地方公共団体及び事業者が保有する官民データのうち、国民誰もがインターネット等を通じて容易に利用(加工、編集、再配布等)できるよう、次のいずれの項目にも該当する形で公開されたデータのこと。

HITACHI総務省e-words引用

 

解説

  1. 不適切です。M2Mは人間同士ではなく、機械と機械が通信ネットワークを介して互いに情報をやり取りすることにより、自律的に高度な制御や動作を行うことです。
  2. 不適切です。インダストリー4.0は米国政府ではなく、ドイツ政府が発表しています。
  3. 不適切です。オープンソースは人間が理解しやすいプログラミング言語で書かれたコンピュータプログラムであるソースコードを広く一般に公開し、誰でも自由に扱ってよいとする考え方です。
  4. 正解です。オープンデータの適切な説明になっています。

 

 

 

 

 

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